研究課題
若手研究(B)
本研究は,ワーキングメモリ機能の個人差に着目し,その個人差を生じさせる神経メカニズムの解明に取り組むことで,ワーキングメモリの全容に近づくことを目指した。本研究では,予てからワーキングメモリ機能の個人差との関係が指摘されてきた前頭前野の働きに着目し,その活動強度だけでなく,課題遂行中の機能的結合強度や安静時の機能的活動強度についても視野を広げ,個人差の基盤となる神経メカニズムの検討を進めることを目的とした。そして,ワーキングメモリの個人差の基盤となり得る3つの神経メカニズムを含めたモデルを導き出し,今後の研究分野が進むべき方向性を打ち出した。
近年では,前頭前野の活動だけでなく,前頭前野と他の脳領域との連携が,高度な認知機能にとって重要な役割を果たすことが示されている。本研究により,ワーキングメモリ機能の個人差においても領域間の連携が関与することが示唆されたことから,認知機能の改善を目指すプログラムを考案する上では,これらの神経メカニズムを念頭に置きながら研究開発を進めるべきであると言える。
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Nature Communications
巻: 10 号: 1 ページ: 4287-4287
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Neuroscience of Consciousness
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Current Directions in Psychological Science
巻: 印刷中
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