研究課題/領域番号 |
16K21706
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 山梨県立博物館 |
研究代表者 |
丸尾 依子 山梨県立博物館, 山梨県立博物館, 学芸員 (10574155)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 写真の読み解き / 画像資料の活用 / 博物館における写真の資料化 / 博物館資料 / 民俗学 / 写真 |
研究成果の概要 |
山梨県立博物館が所蔵する昭和時代の山梨県内各地の写真資料群についてデジタル化を進め、撮影内容の確認と分析と分類を行った。写真が最も豊富な昭和30~40年代は、山梨県内においては養蚕業から果樹産業への転換や、都市部の開発、それにともなう民俗の変容が急速に進んだ時期である。この時期を含む各写真の撮影地の確認と撮影内容の分析により、写真の資料化を進めた。これにより、山梨県内における生産作物の変遷や、動物利用、土地利用の変化、住生活の変化などを視覚的に示す資料としての活用が可能となった。 なお、デジタル化した画像と分析情報は、小学校中学年の社会科「昔のくらし」の単元における教材としての活用を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
対象とした写真群の撮影内容を分析することにより、本資料群が激変期の社会を視覚的に記録し、かつ山梨県における生活の推移を視覚的に示す資料であることが再確認できた。また、写真はある事象を説明する際の補助的な資料として使用されることが多いが、被写事象の抽出や、同時代、同時例、同地域などの条件のもとに複数の写真との比較を行うことで写真を資料化し、地域誌を示す素材としての活用が可能となった。 写真のデジタル化はネガフィルムの劣化に対応するとともに、被写情報の活用促進をはかるための措置である。本研究でも、博物館活動や学校教育における活用が容易となった。
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