研究課題/領域番号 |
16K21712
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
高分子・繊維材料
持続可能システム
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研究機関 | 公益財団法人高輝度光科学研究センター |
研究代表者 |
加部 泰三 公益財団法人高輝度光科学研究センター, 利用研究促進部門, 研究員 (00768864)
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研究協力者 |
岩田 忠久 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 教授 (30281661)
甘 弘毅 東京大学, 大学院農学生命科学研究科
増永 啓康 公益財団法人高輝度光科学研究センター, 主幹研究員 (50398468)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2016年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | β1,3グルカンプロピオネート / 多糖誘導体 / 結晶化挙動 / 高次構造 / 大型放射光 / 時分割X線 / 溶融紡糸 / カードラン / 多糖エステル / β1,3グルカン / 繊維 / 放射光 / リアルタイム測定 / 放射光X線 / X線同時測定 / 球晶 / バイオマス / プラスチック / 材料化 / バイオマス由来プラスチック / 型放射光 / 高次構造形成メカニズム / 溶融紡糸大 / リアルタイム観察 |
研究成果の概要 |
石油由来のプラスチックに対して、植物や微生物などの再生可能資源から作製されるバイオマス由来プラスチックが注目を集めている。本研究では、バイオマス由来プラスチックであり、微生物が生産する物質から合成されるβ1,3グルカンプロピオネートに着目し、これらを材料化する際に必要な情報である結晶化挙動の観察を目的にした。大型放射光施設から生成されるX線を使用した実験、具体的には、球晶の構造および紡糸過程の構造形成に着目して分析を行った。この結果、静的環境下におけるβ1,3グルカンプロピオネートの球晶発現および紡糸過程における結晶化についての知見を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
石油資源の乏しい我が国においては、石油に依存しない材料の開発および活用は急務である。再生可能資源であるバイオマスを使用したプラスチックは多く開発されているが、その中でも多糖誘導体は、石油由来プラスチックや脂肪族のバイオマス由来プラスチックにはない、独特な性質を有している。本研究で用いたβ1,3グルカンプロピオネートは、多糖誘導体のなかでも比較的容易に繊維化が可能であることが判明し、加工性もよいことが判明した。これらの結晶化挙動を調査することは、材料化を行うために必要不可欠な情報を取得し、今後の多糖系プラスチックの材料化を推し進める重要な研究であるといえる。
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