研究課題
国際共同研究加速基金(帰国発展研究)
[FeFe]ヒドロゲナーゼ(電子伝達分岐型と調節型)と化学合成した2核鉄錯体を用いることで人工的に成熟化させることに成功した。電子伝達分岐型[FeFe]ヒドロゲナーゼの活性は、触媒型ヒドロゲナーゼの活性能と同等であった。さらに、電子伝達体フェレドキシンとNADHを用いた電子伝達分岐反応から、HydAサブユニット中の鉄硫黄クラスターが分岐を制御していると提唱した。また、調節型[FeFe]ヒドロゲナーゼの活性は、触媒型ヒドロゲナーゼの活性能と比べ非常に低いことがわかった。さらに、調節型[FeFe]ヒドロゲナーゼの電気化学的赤外分光法により3つの酸化還元状態を取ることを示した。
電子伝達体フェレドキシンとNADHを用いた電子伝達分岐反応から、HydAサブユニット中の鉄硫黄クラスターが分岐を制御していると提唱した。調節型[FeFe]ヒドロゲナーゼの活性は、触媒型ヒドロゲナーゼの活性能と比べ非常に低いことがわかった。このことから活性中心周辺のアミノ酸の重要性が明らかとなった。本研究で明らかとなった知見はヒドロゲナーゼを模した化学錯体の設計に重要な指針を与える。
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