研究課題/領域番号 |
16K21749
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(帰国発展研究)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 茨城工業高等専門学校 (2018, 2020-2023) 株式会社IDファーマ (2019) |
研究代表者 |
横山 英樹 茨城工業高等専門学校, 国際創造工学科, 准教授 (60397908)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
56,290千円 (直接経費: 43,300千円、間接経費: 12,990千円)
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キーワード | 細胞骨格・運動 / 分裂期 / 紡錘体 / 染色体分配 / 疾患誘導機序 |
研究成果の概要 |
独自に同定した細胞分裂に関わりうる蛋白質群を機能解明した。ロスムンド・トムソン症候群の原因タンパク質RECQL4が微小管に結合でき紡錘体中央への染色体整列に必要なことを発見。RECQL4を発現しない患者細胞の染色体整列異常も検出、それが疾患の原因となりうると提案。クロマチンリモデリング複合体中のVPS72が分裂後の細胞核形成に必須なことを発見。具体的に、分裂後VPS72が染色体に結合しヒストンバリアントH2AZを染色体に取り込むことが小さく機能的な核を再形成するのに必須であるのを解明。分裂に必要と知られるSART1が、紡錘体極に局在し中心小体周辺物質を集積して紡錘体形成に寄与することを発見。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ロスムンド・トムソン症候群の原因タンパク質RECQL4の新たな機能と、疾患の誘導メカニズムを提案することができた。また細胞分裂などの過程に比べて十分に研究されていない核の再形成に、VPS72依存的なH2AZの取り込みが重要であることを解明できた。さらにSART1のこれまでに例のない局在の仕方(SART1キャップ)と紡錘体極の成熟での機能を発見。これらの時期・場所特異的な機能はin vitroやヒト培養細胞に加えて、カエル卵抽出液を使った再構成系を用いたからこそ得られた成果である。今後これらの知見や研究ツールを用いて、研究分野また当研究室でのさらなる研究の展開が期待できる。
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