研究課題/領域番号 |
16KK0015
|
研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
|
研究機関 | 秋田県立大学 |
研究代表者 |
川島 洋人 秋田県立大学, システム科学技術学部, 准教授 (60381331)
|
研究期間 (年度) |
2017 – 2020
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)
|
キーワード | 安定同位体 / 鑑識学 / 食品分析 / 農薬分析 / 危機管理 / 異同識別 / 輸入食品 / 残留農薬 / 窒素安定同位体比 / 農薬 |
研究成果の概要 |
液体クロマトグラフ/安定同位体比質量分析計(LC/IRMS)の融合・実用化が行われた。しかし,LC/IRMSを用いた農薬類を対象とした応用事例は,世界でまだ行われておらず,安定同位体比測定における特有の課題を考慮した基礎的実験から調査する必要がある。本研究では,ドイツのデュースブルクエッセン大学に訪問し,農薬類の分析等を進めることが出来た。2次元LC/IRMSの開発を行ってはちみつ中の有機酸類の安定同位体比を分析し,日本酒の糖類,アルコール類の安定同位体比を分析し,新たな識別基準を開発することが出来た。また,LC/IRMSを用いて農薬類の安定同位体比を分析することが出来た。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,ドイツのデュースブルクエッセン大学に訪問し,多くの情報交換を行って,LC/IRMSの様々な開発を行うことが出来た。学術的にも,2D-LC/IRMSを世界で初めて開発することが出来,分離不可能であったはちみつ中の有機酸の炭素安定同位体比を高精度に分析することが出来た。また,日本酒中のグルコース,エタノールの炭素安定同位体比を分析し,純米酒,吟醸酒,普通酒の識別基準を確立することが出来た。これらは,今後,消費者にとっても重要な知見になったと推察された。また,LC/IRMSを用いて農薬類の安定同位体比も実施することが出来,今後,農薬類を使った事件等の場合は応用可能であると考えている。
|