研究課題/領域番号 |
16KK0017
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
高島 久洋 福岡大学, 理学部, 准教授 (20469620)
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研究期間 (年度) |
2017 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
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キーワード | ハロゲン / リモートセンシング観測 / 海洋大気境界層 / 海洋大気観測 / ハロゲン物質 / 大気微量成分 / 海洋大気 |
研究成果の概要 |
地球の大部分をしめる海洋は清浄ではあるが、地球規模での大気化学過程 (大気環境) に重要な役割を果たす。本研究ではMAX-DOAS 法と呼ばれる太陽散乱光を利用した分光観測手法を用いて、地球規模での海洋上の大気微量成分濃度の定量化を目的とし、例えば海洋大気中のハロゲン物質の定量化を実施した。その結果、ハロゲン物質の一つである一酸化ヨウ素 (IO) について、低緯度域で高く、特に熱帯中部太平洋で高いことを明らかにした。またその極大域ではオゾンとヨウ素が関連して変動することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
成層圏のオゾン層破壊は、人間活動により放出されたハロゲン物質による連鎖的な光化学反応に因ることが知られている。地表付近 (大気境界層) においても、ハロゲン (臭素Br, 塩素Cl, ヨウ素I など) を含む化学種は反応性が極めて高く、様々な大気化学反応に関与し、また連鎖的にオゾンを壊すため重要である。しかし地球で7割を占める海洋上の大気中のハロゲンの動態は、観測が十分なされておらず明らかになっていない。本研究では海洋上のハロゲン物質の動態を地球規模で明らかにすることを一つの研究目的とした。その中で一酸化ヨウ素濃度の導出を行い、特に熱帯西部太平洋で高いという知見を得た。
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