研究課題/領域番号 |
16KK0021
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
中村 篤志 山形大学, 人文社会科学部, 教授 (60372330)
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研究期間 (年度) |
2017 – 2021
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
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キーワード | モンゴル史 / 清朝 / 駅站 / 交通 / 日記 / 行政文書 / 東洋史 / モンゴル / 移動 |
研究成果の概要 |
本研究は、清朝統治下のモンゴルにつくられた駅站に注目し、モンゴル国における文献調査と現地調査を通して、その社会史的意義を多角的に考察したものである。 その結果、駅站が遊牧社会において人や情報を結び付ける結節点として機能していたこと、とくに、現存する駅站関連施設の遺構調査や、「ハラチン集団」の末裔への聞き取り調査が、清代の駅站研究においても有効であることなどを明らかにした。 これらの成果は、国際シンポジウムで発表し、国際共著論文が査読誌に掲載されたほか、モンゴル語・中国語・韓国語でも論文を発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、従来、清朝のモンゴル支配のツールであり象徴でもあった駅站を、社会史的視点で捉え直した点にある。本研究によって、清代モンゴル社会の人的流動性の高さ、駅站が持つ人や情報を結び付ける結節点としての機能、駅站を取り巻く地域社会の状況などを明らかにした。 また、現存する駅站関連遺跡の遺構状況、今も駅站跡地周辺に暮らす「ハラチン集団」への聞き取り調査を行い、清代駅站研究が持つ現代的意義についても明らかにした。これらの成果は国際シンポジウムや査読誌などで発表したほか、現地メディアでも取り上げられた。
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