研究課題/領域番号 |
16KK0023
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
舘 美貴子 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 准教授 (60376580)
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研究期間 (年度) |
2017 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
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キーワード | 現代アメリカ / 音楽 / 政治文化 / アメリカ文化 / 音楽と社会運動 |
研究成果の概要 |
本研究は、基課題「戦後アメリカにおける保守派の社会運動とカントリー音楽の相関」(若手B)を発展させるものであり、1970年代までに顕在化したカントリー音楽の右傾化と保守派の政治との結びつきが、それ以降今世紀に至るまでどのように継続あるいは変容し現在に至るかを解明することを目的としている。特に、大統領や大統領候補者による音楽利用の歴史を今世紀まで紐解き、党派を超えてカントリー音楽が利用される様相を明らかにするとともに、テロとの戦いにおける同音楽家の言動やそれをめぐる報道や議論を音楽ジャンル間や国際的な比較も通して解析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、学際的な視野からアメリカ文化を論じるものであり、特にこれまで左派の政治と音楽の関係に比して十分な学術的な関心が払われてこなかった保守派の政治と音楽との関連性に焦点を当てていること、音楽を1980年代以降の変容の相において捉え歴史的に位置づけていること、トランスナショナルな視点を取り入れ国際的な学術貢献をしていることを特色としている。さらに、今世紀のアメリカにおいて音楽の政治的意味が交渉され利用される様相を解明することは、今日のアメリカ理解にもつながる実利的な意義がある。
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