研究課題/領域番号 |
16KK0024
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
秋葉 淳 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 准教授 (00375601)
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研究協力者 |
カファダル ジェマル ハーヴァード大学, 文理学部歴史学科, 教授
守田 まどか
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研究期間 (年度) |
2017 – 2018
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
13,130千円 (直接経費: 10,100千円、間接経費: 3,030千円)
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キーワード | オスマン帝国史 / エゴドキュメント / 自己語り史料 / 近世史 / 知識社会史 / 史学史 / 社会史 / 文字文化 |
研究成果の概要 |
本研究は、エゴ・ドキュメント(自己語り史料)と総称される、書き手自身について書かれた史料に焦点を当て、17から19世紀前半のオスマン社会における個人の経験や主体性、そして社会の変容を探求することを目的とした。その主たる研究成果は、(1)オスマン帝国史におけるエゴ・ドキュメントを調査し、史料全体を概観し、文献目録を作成した。(2)18世紀のある裁判官兼歴史家を取り上げ、彼の自己語りや彼の作成した法廷文書の検討から、その自己表象の特徴を明らかにした。(3)海外共同研究者との共同によるセミナーの開催や国際学会でのパネル組織を通じて、オスマン史におけるエゴ・ドキュメントや社会変容に関する議論を深めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で対象としたエゴ・ドキュメントとは、書き手が自分自身について書いた記録のことで、過去の時代に生きた人々の個人的経験や主観性などを明らかにすることができる史料として、近年注目されている。とりわけオスマン帝国史においては、このタイプの史料は多く知られておらず、研究もまだ少ないため、本研究は国際的に先進的な取り組みである。この研究により、オスマン帝国の社会がより厚みをもって理解されるようになり、他地域・他時代とさらなる比較も可能となる。また、本研究を国際的共同研究として展開したことにより、一定の国際的なインパクト残すことができた。成果の一部は日本語でもWeb上に公開している。
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