研究課題/領域番号 |
16KK0029
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
小笠原 弘幸 九州大学, 人文科学研究院, 准教授 (40542626)
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研究期間 (年度) |
2017 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
15,470千円 (直接経費: 11,900千円、間接経費: 3,570千円)
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キーワード | イスラム教 / 世俗化 / アタテュルク / トルコ共和国 / オスマン帝国 / 歴史認識 / 国民統合 / ナショナリズム / イスラム |
研究成果の概要 |
本研究は、トルコ共和国が建国されて以降の国民形成の過程において、宗教と世俗化の緊張関係とネゴシエーションのありかたを明らかにするものであった。本研究の結果、これまで世俗化の側面が強調されてきたトルコ共和国の国民形成にあって、イスラム教に基づく価値観が無視しえない存在感を持って、国民形成の手段のなかに入り込んでいたことが明らかになった。ただし、その範囲は文化面に限られており、政治面へのイスラム的要素の表出はのちの時代を待たねばならない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、トルコ共和国の国民形成について、イスラム教がどのような役割を果たしたのかに着目した点にある。これまでのトルコ共和国研究では、世俗化に焦点が当てられてきた。しかし、オスマン帝国を否定して成立したはずのトルコ共和国において、イスラム教的な価値観が国民形成に一定の役割を果たしていたことは、今後の研究において重要な提言となりうる。また、本研究の研究成果は、親イスラム教・親オスマン帝国的な価値観が存在感を持ちつつある現在のトルコを理解する際にも有用であると考える。
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