研究課題/領域番号 |
16KK0033
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 北九州市立大学 |
研究代表者 |
北 美幸 北九州市立大学, 外国語学部, 教授 (80347674)
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研究期間 (年度) |
2017 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
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キーワード | アメリカ史 / 公民権運動 / ユダヤ人 / 黒人 / アフリカ系アメリカ人 / 人種・エスニシティ / 投票権 / 聞き取り / 西洋史 / ユダヤ系アメリカ人 |
研究成果の概要 |
ユダヤ人は、アメリカ合衆国人口の2~3%を占めるに過ぎないが、1950~1960年代に展開されたいわゆる公民権運動の白人ボランティアのほぼ半数を占めていた。本研究は、アメリカ・ユダヤ人が多く居住していた北東部大都市部で展開された公民権運動について明らかにする。従来、公民権運動は、ミシシッピ、アラバマを中心として南部で展開されたものとみなされており、北東部で展開された活動は、最も研究が手薄になっている部分であった。本研究では、ニューヨーク市立大学クイーンズ・カレッジの学生たちが1960年代に展開した運動について調査した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、公民権運動はマーチン・ルーサー・キング牧師が率いた運動、あるいは、そうでなくても「黒人の黒人による黒人のための」地位向上運動と捉えられがちであった。本研究は、ニューヨーク市立大学クイーンズ・カレッジの学生の活動に着目することで、公民権運動の担い手が著名な活動家や大きな組織だけではなかったことを確認するとともに、ユダヤ人、特に大学生などの若者を中心とした所謂「リベラルな白人」の貢献があったことを明らかにした。特に、学内やニューヨーク市内で展開された活動を追うことで、より日常生活に近い場所で運動に参加した「普通の人たち」の意識や行動の実態、参加の動機などを解明できた。
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