研究課題/領域番号 |
16KK0050
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 慶應義塾大学 (2019) 東京外国語大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
錦田 愛子 慶應義塾大学, 法学部(三田), 准教授 (70451979)
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研究期間 (年度) |
2017 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
14,690千円 (直接経費: 11,300千円、間接経費: 3,390千円)
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キーワード | アラブ系移民 / ドイツ / シリア難民 / 中東政治研究 / 難民研究 / 移民/難民 / アラブ / 政治学 / 文化人類学 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、歴史的に中東から多くの人々を受け入れてきたドイツの移民/難民政策と、ドイツ在住のアラブ系移民/難民の移動・適応過程と意識、およびその相互作用について研究を行った。フンボルト大学移民統合研究所(BIM)所属の研究者との連携の下で、2018年度に一年間の在外調査研究を行い、ベルリンを中心とするドイツで、シリアやパレスチナ出身のアラブ系移民/難民に聞き取り調査を行った。またドイツ政府機関のとる政策の資料収集と、NGO活動への参与観察を通して、進む統合の過程と、官民の連携による受け入れの実態、残された問題を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はヨーロッパ諸国の難民受け入れ政策について、受け入れられる側である難民の側の視点から政策を評価し、その有効性や今後の課題を明らかにした点で、学術的な新しさが指摘される。中東研究者がアラビア語を使用して難民コミュニティへの長期参与観察と聞き取り調査を行い、彼らの移動と適応の過程、その各段階において直面した問題点を明らかにした質的研究は、世界的にも例が少ない。調査の分析結果は、欧州難民危機後の各国による政策立案にも貴重な参照点を提供するものである。
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