研究課題/領域番号 |
16KK0058
|
研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会法学
|
研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
細谷 越史 香川大学, 法学部, 教授 (60368389)
|
研究期間 (年度) |
2017 – 2020
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
12,480千円 (直接経費: 9,600千円、間接経費: 2,880千円)
|
キーワード | 解雇 / 非違行為 / 勤務成績不良 / 病気 |
研究成果の概要 |
本研究では、非違行為、勤務成績不良、病気等を理由とする解雇の規制(特に労働契約法16条)のあり方を、上記3つの解雇事由の相互関連性や規制相互の体系性を考慮しながら、具体的な原理・原則に基づき、明確な判断基準を導出する方向で再構築する理論を解明することができ、研究内容を研究会発表や論文等に公表することができた。このように日本の解雇法理を再検討するために、先行して具体的で明確な解雇法理を論じてきたドイツの学説・判例を研究した。ドイツでの長期滞在中に、研究者達との議論や研究会参加等を通じて、ドイツ解雇法の理解を深め、その研究内容をドイツ語での研究会発表やドイツ語論文等において公表することができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本比較法研究による労働者側の理由に関わる解雇法理の再構築は、労働法学会においてなお不十分であった非違行為や勤務成績不良等に関する解雇法理の解明に一定の貢献を果たし、また、社会的にも司法判断や行政解釈・指導等への影響を通じて、広く雇用社会における紛争解決に一定の法的明確性や予測可能性をもたらしうると思われる。また、ドイツでの共同研究で培った学術上の人的・組織的なコネクションは、帰国後、コロナ禍の下においても、国際的な雑誌への論文等の投稿や国際的な学会・研究会での報告や参加等の形で継続しており、今後そのような学術交流はさらに発展し、かかる活動の継続は学界や社会のグローバルな発展に資するであろう。
|