研究課題/領域番号 |
16KK0084
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
民事法学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
西 希代子 慶應義塾大学, 法務研究科(三田), 教授 (40407333)
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研究期間 (年度) |
2017 – 2022
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
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キーワード | 財産管理 / 財産承継 / 相続 / 高齢者法 / 超高齢社会 / 無縁社会 / アメリカ / 無縁者 / 米国 / 民事法学 / 高齢社会 |
研究成果の概要 |
本研究では、無縁者の増加を背景として、無縁社会における財産承継問題への対応を検討するため、主として、米国において研究を行った。通算1年以上、米国のコーネル大学に滞在し、相続、成年後見制度等、日本でも一般的な制度に加えて、持続的代理権、死後委任、保険、信託等、米国における財産管理・承継に関わる法制度及び法理論について考察を深めた。 コロナ禍の影響により、海外の学会発表の機会は失ったが、国内の複数の学会において研究成果の一端を発表し、また、アメリカ法の紹介論文も含めて、多数の論考を公表することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の第一の成果は、アメリカ法から学んだ日本法には存在しない財産管理・承継に関する制度を、その背景も含めて検討し、その背景の分析を行った上で、日本への応用可能性を示した点にある。第二の成果は、それらをふまえて、近時の日本法の改正や判例動向を分析し、それらを再検証することによって、今後の日本法の改革の在り方を明らかにした点にある。さらに、本研究の副産物として、日本ではほとんど知られていないものの、アメリカ法では一般的な"Elder Law(高齢者法)"という学問領域を発見し、高齢者の財産管理・承継をより学際的な視点から扱う可能性を示した。
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