研究課題/領域番号 |
16KK0112
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
遷移状態制御
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小野田 晃 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (60366424)
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研究期間 (年度) |
2017 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
15,470千円 (直接経費: 11,900千円、間接経費: 3,570千円)
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キーワード | バイオハイブリッド触媒 / 人工金属酵素 / 指向性進化工学 / 金属錯体触媒 / ロジウム錯体 / ホールセル触媒 / C-H結合活性化 / 金属錯体 / バイオマス / 進化工学 |
研究成果の概要 |
多彩な反応性をもつ金属錯体触媒と、精緻かつ多様な反応場を提供するタンパク質を融合したバイオハイブリッド触媒は、従来にはない位置選択性・官能基選択性・基質選択性の実現が期待される。本研究では、高機能なバイオハイブリッド触媒を効率的に創製するために、指向性進化工学の手法を取り入れた触媒探索法の開発に取り組んだ。夾雑な環境でロジウム錯体とタンパク質を連結する手法、またC-H結合官能基化により得られる生成物を蛍光法により迅速に検出する手法を開発し、ロジウム錯体をニトロバインディンタンパク質と連結したバイオハイブリッド触媒を指向性進化工学により高活性するためのホールセル技術プラットホームを確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
石化資源からバイオマス利用への移行が求められており、現代の物質社会を支える多様な物質群を、高効率かつ選択的に変換する触媒は益々重要になっている。石化資源の利用には、合成された固体触媒や金属錯体触媒が利用されており、一方で、バイオマス資源の利用には、酵素等の生体触媒が利用される。金属錯体触媒に、生物がもつ多様な分子環境を融合すれば、未踏の選択性を付与した触媒の開発が期待される。上記の背景とバイオテクノロジーの発展により、新たな物質変換を担いうる触媒としての認識が高まっており、本研究は、次世代の触媒であるバイオハイブリッドの開発の基盤となる技術と知見を与える成果である。
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