研究課題/領域番号 |
16KK0118
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
原子力学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
遊佐 訓孝 東北大学, 工学研究科, 教授 (60466779)
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研究期間 (年度) |
2017 – 2022
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
13,650千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 3,150千円)
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キーワード | 断層撮影 / 非破壊評価 / 電気インピーダンス / 非破壊検査 / 診断技術 / 生物・生体工学 |
研究成果の概要 |
対象表面の電位分布から対象内部の電磁気的特性を再構成するインピーダンストモグラフィー技術の高精度化のための研究を行った。現在脳波測定にて用いられているものと同等の機能を有する測定系を汎用装置を用いて構築し、複数の逆解析アルゴリズムを開発した。水ファントムを用いた測定試験を実施し、得られた信号から水ファントム中の異常部の位置・大きさを画像として確認することに成功した。また、各種測定条件が逆解析の精度に及ぼす影響の評価を行った。しかしながらその一方、当初想定されていた電磁場の重ね合わせによる空間分解能の高精度化を確認することはできなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
被曝の可能性が無くまた非侵襲で対象内部の導電率分布を3次元的に可視化することができるインピーダンストモグラフィーは、医療のみならず様々な分野における検査・診断に有益であると期待される一方で、得られる画像の空間分解能が低いという問題のため、適用先が限定的となっている。本研究において、電磁非破壊検査技術である渦電流探傷法のきず評価能において有効であった電磁場の重ねあわせの有効性を確認することはできず、ともに電磁現象に基づく技術であるとはいえ、渦電流探傷法の開発を通じて得られた知見と技術はインピーダンストモグラフィーの高度化に必ずしも寄与しないことが明らかとなった。
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