研究課題/領域番号 |
16KK0123
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
宮崎 祐介 東京工業大学, 工学院, 准教授 (70432135)
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研究期間 (年度) |
2017 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
12,870千円 (直接経費: 9,900千円、間接経費: 2,970千円)
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キーワード | 人体実体モデル / スポーツ傷害 / 脳震とう / 人体有限要素モデル / 傷害バイオメカニクス / スポーツ工学 / 脳震盪 |
研究成果の概要 |
スポーツ事故(ラフバラ大学),人体コンピュータモデリング(チャルマース工科大学)に関する世界トップの研究機関と国際共同研究を展開することにより,これまでに申請者が開発した世界初かつ唯一の頭蓋内構造を有する次世代頭部ダミーを用いたスポーツ脳損傷に対する安全性評価試験法を共同開発し,その世界的普及の端緒とすることを目的とした.まず,ラフバラ大学スポーツ工学研究所の高速ボール衝突実験装置を用いて,野球ボール衝突実験を行い脳震とうメカニズムおよび評価試験法に関する研究を実施した.さらには,チャルマース工科大学においてそのシミュレーションモデルを開発し,野球ボール衝突再現シミュレーションを実施した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
申請者が世界で唯一開発している頭蓋内構造を再現した次世代頭部ダミーを,社会問題であるスポーツ脳震盪研究に応用すべく,スポーツ工学の世界的研究機関であるラフバラ大学と人体シミュレーションモデルの世界的拠点であるチャルマース工科大学と共同研究を行った.野球ボール衝突実験とシミュレーション結果により,硬球衝突の場合,圧力波の伝播により,繰り返し高い圧力が作用することがわかった.これは自動車事故や他のスポーツ事故では観測されない現象であり,新たな脳震盪メカニズムである可能性がある.なお,本研究は,第13回国際スポーツ工学国際会議にてMizuno Sports Awardを受賞した.
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