研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
本研究は半導体中の励起子を利用した差周波混合によるテラヘルツ電磁波の発生に関して、励起子の役割を明らかにすることを目的に行われた。半導体素子は国際共同研究先である英国グラスゴー大学で作製され、テラヘルツ電磁波の観測を含む光学測定は神戸大学で実施された。光変調スペクトル測定や超短パルスを用いた第二次高調波に関する測定結果から、単一の励起子準位を励起した場合の効果を明らかにできたが、その一方で、二つの励起子準位を励起した場合の効果については、未だ、不明である。この点については、今後の研究で解明していく。
半導体中の励起子は高い振動子強度を有していることから、光デバイスへの応用が期待される一方、GaAsでは束縛エネルギーが小さく、室温で励起子が安定に存在できないとされてきた。そのような状況で、室温で励起子を利用したデバイスへの提案ができた点は重要な意義があると考えている。さらに、半導体レーザーとの組み合わせで小型のテラヘルツ電磁波分光システムを実現できると期待でき、有毒または有害な分子を高速に検出できる小型システムは今後、社会的に必要とされると考えている。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件) 備考 (2件)
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