研究課題/領域番号 |
16KK0137
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
機械材料・材料力学
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研究機関 | 一般財団法人日本自動車研究所 |
研究代表者 |
佐藤 房子 一般財団法人日本自動車研究所, 安全研究部, 研究員 (10728281)
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研究期間 (年度) |
2017 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
13,520千円 (直接経費: 10,400千円、間接経費: 3,120千円)
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キーワード | 交通事故 / 脊柱アライメント / 乗車姿勢 / 交通外傷 / 追突 / 後突 / 有限要素解析 / 頚部傷害 / 傷害予防 |
研究成果の概要 |
乗車姿勢における脊柱アライメントとその男女間の差異を調査し,これらの差異が衝撃時の頚椎間の相対変位とその周辺の軟組織の変形に及ぼす影響を調査した. 基課題で構築した人体有限要素モデルに,縦型オープンMRI装置により取得した乗車姿勢における脊柱アライメントを導入し,追突時の乗員挙動再現シミュレーションを実施した.衝撃時の椎骨間の相対変位は,女性平均アライメントでは下位頚椎から上部胸椎で,男性平均アライメントでは下位胸椎から腰椎で,椎骨間の相対変位が大きくなった.頚椎に着目すると,女性平均アライメントのほうが,椎骨間の相対変位と,前縦靱帯と椎間関節包のひずみが大きくなることがわかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
車の衝突安全性能は,主に成人男性平均体型の衝突試験用人体模型を用い,男性の屍体や被験者実験より導出した傷害指標・傷害基準で評価されている.車の衝撃吸収性能やシート等の性能・寸法が,成人男性平均の耐性・体格を主に設計されるため,女性の耐性・体格に対して具体的な対応がなされていないのが現状である.本研究の成果は,これまで主に対策されてきた平均的な成人男性のみならず,あまり考慮されてこなかった交通参加者(女性等)も考慮した対策の必要性を示唆するものである.
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