研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
南海トラフ地震による強震動と津波を受ける道路ネットワークのリスク・レジリエンス評価手法を提案し,構造物の補強優先度判定への適用例を提示した.道路構造物の被災により生じる経済的損失からリスク,地震後の交通機能の低下と回復時間からレジリエンスをそれぞれ定量化した.信頼性評価では,Monte Carlo法に基づく確率計算の中で,断層運動の予測からハザード強度の推定,さらには構造物の脆弱性評価に伴う一連の不確定性を考慮した.ケーススタディでは,南海トラフ地震の影響域にある道路ネットワークを対象に提案手法を適用することで,リスク・レジリエンスを判断指標として構造物の補強優先度を同定できることを示した.
米国にあるLehigh大学・Frangopol教授およびBocchini准教授との共同研究を実施いたしました.対象は,地震や津波などの複数のハザードを受ける道路ネットワークです.これが災害により,どれほどの機能低下に陥り,そして,そこから回復するのにどれほどの日数を必要とするのかを定量化する手法を構築いたしました.そして,構築した手法を南海トラフ地震の影響を受ける三重県や高知県の道路ネットワークに適用し,リスクの最小化,そしてレジリエンスを最大化するための補強戦略などを検討しております.今後の我が国の防災・減災力の向上に資する成果が得られたと考えております.
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 6件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 7件)
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