研究課題/領域番号 |
16KK0154
|
研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地球・資源システム工学
|
研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
眞弓 大介 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 主任研究員 (30549861)
|
研究期間 (年度) |
2017 – 2019
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
14,040千円 (直接経費: 10,800千円、間接経費: 3,240千円)
|
キーワード | Methane / Crude oil / oil reservoir / メタン生成 / 原油分解 / CO2回収・貯留技術 / 地下微生物 / 油田 / メタン |
研究成果の概要 |
本研究は、排出CO2の削減技術として期待されるCO2回収・貯留(CCS)技術と,油層微生物(群)の機能を最大限活用して原油をメタンガスとして変換・回収する資源創成型CCS技術の開発を目標とし,CO2地中貯留による生物的原油分解メタン生成反応の促進効果を検証するとともに,そのメカニズムの解明を目指した。 本研究ではカナダ・カルガリーを研究拠点とし、国内に比べて圧倒的に多様な油層環境を研究対象に原油分解メタン生成ポテンシャルが存在する油層を探索し培養実験を実施した。その結果、カナダ・アルバータ州に位置する地下試料から炭化水素を分解しメタンを生成する微生物コミュニティーの獲得に成功した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた原油分解微生物コミュニティーを用いて,枯渇油田へのCO2地中貯留による原油分解メタン生成活性の促進効果が実証できれば,それぞれの油層特性に応じて最適な促進条件を選定し適用する実践的な資源創成型CCS技術の礎となる。原発と同等の国内電力生産の3割以上を石油や天然ガスに依存する日本において,本研究で目指す低炭素エネルギー資源の創成は社会的ニーズに直接対応する学術研究である。
|