研究課題/領域番号 |
16KK0160
|
研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
植物分子・生理科学
|
研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
梅澤 泰史 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (70342756)
|
研究期間 (年度) |
2017 – 2019
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
12,740千円 (直接経費: 9,800千円、間接経費: 2,940千円)
|
キーワード | オオムギ / 種子休眠 / 後熟 / アブシシン酸 / 選択的スプライシング / プロテオーム / リン酸化 / 穂発芽 / スプライシング |
研究成果の概要 |
オオムギをはじめとする穀物種子に見られる穂発芽は、可食部の減少や品質の低下を招くため、農業上大きな問題となっている。植物の種子が発芽するかどうかは、種子休眠の深さに左右される。オオムギの種子は、収穫直後は休眠が深い状態にあるが、後熟期間を経て休眠性が低下する。この休眠制御のメカニズムを調べるために、オーストラリアCSIROの研究者との共同研究を行った。CSIROで保管されていた休眠性の異なるオオムギ種子を用いて比較リン酸化プロテオーム解析やRNA-seq解析を行い、種子の内部で進行するシグナル伝達や遺伝子発現制御の実態を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で行ったオオムギ種子のリン酸化プロテオーム解析によって、オオムギ種子におけるリン酸化タンパク質のデータをこれまでにない規模で収集することに成功した。したがって、種子休眠以外の様々な研究にも有用なデータとなることが期待される。また、これまで種子休眠の研究は遺伝子発現のレベルで行うことが多かったが、本研究ではRNA-seq解析のデータから選択的スプライシングを検出している点が特徴となっている。 オオムギをはじめとする穀物種子の休眠性は、穂発芽等の農業上の問題に関わってくるため重要である。本研究によって、オオムギの種子休眠機構の理解が進めば、将来的に穂発芽の被害軽減につながる可能性がある。
|