研究課題/領域番号 |
16KK0162
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
山下 俊一 新潟大学, 医歯学系, 助教 (30529095)
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研究期間 (年度) |
2017 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
15,210千円 (直接経費: 11,700千円、間接経費: 3,510千円)
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キーワード | ミトコンドリア / マイトファジー / オートファジー |
研究成果の概要 |
ミトコンドリアは融合と分裂を繰り返すことでその形態を変化させ、様々な環境に適応している。申請者はこれまでに、マイトファジーの過程では大きなミトコンドリアから分解対象となる一部のミトコンドリアが小さくちぎり取られるようにして分裂することを明らかにしたが、その分子機構については不明であった。 本研究では、カリフォルニア工科大学の David Chan 教授との国際共同研究を行うことで、新奇ミトコンドリア分裂分子機構の解明を目指した。その結果、低酸素や鉄欠乏で誘導されるマイトファジーに必須な因子を同定した。それらはミトコンドリアが分裂する部位に集積する性質をもち、分裂にも関与していることが考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ミトコンドリアの機能不全は多くの疾患の原因になり、その機能維持は疾患治療や予防に重要である。申請者はミトコンドリアの機能維持機構の一つとして考えられる不良ミトコンドリアの分解除去機構であるマイトファジーにおいて、不良なミトコンドリアのみがどのようにして正常なミトコンドリアから切り取られるのかについて研究を行った。このミトコンドリア分裂機構は、既存のミトコンドリア分裂機構とは異なる分子機構によるもので、それらにかかわると考えられる因子の同定に成功した。このことは未知の分子機構解明に大きく寄与するものであり学術的な意義が大きい。
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