研究課題/領域番号 |
16KK0173
|
研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
遺伝育種科学
|
研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
塩野 克宏 福井県立大学, 生物資源学部, 准教授 (20610695)
|
研究期間 (年度) |
2017 – 2021
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
14,040千円 (直接経費: 10,800千円、間接経費: 3,240千円)
|
キーワード | 湿害 / 洪水 / 二次元酸素オプトード / 酸素センサー / 耐湿性 / 気候変動 / 酸素 / 光化学反応 / イメージング |
研究成果の概要 |
酸素漏出バリアはイネなどの水の多い環境に適応した湿生植物がもつ耐湿性の重要形質である。イネは過湿ストレスを受けてから誘導的にバリアを形成する。しかし、過湿ストレスをどのような環境変動として、どの組織で感知しているかどうか?は未解明であった。本研究課題を通じて、土壌湛水の初期の環境変化である硝酸態窒素量の低下が、イネの酸素漏出バリア誘導のトリガー(きっかけ)であることを明らかにした。また、感知組織の特定のために必要な、2次元酸素オプトード法とスプリットルートシステムを最適化することができた。しかし、研究期間内には目的として掲げていた感知組織の特定を完了することできなかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
酸素漏出バリアは湿生植物が持つ耐湿性の重要形質である。本研究により、イネが硝酸態窒素量の低下が酸素漏出バリアの誘導のトリガー(きっかけ)となることが明らかになった。これにより、酸素漏出バリア形成の感知に関わる、上流のシグナリング研究が可能となった。この感知機構を含んだ、上流の転写因子の研究は酸素漏出バリアを形成できず、湿害(湛水による生育阻害)が問題となっている畑作物の耐性強化に寄与する。
|