研究課題/領域番号 |
16KK0181
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
足立 直子 神戸大学, バイオシグナル総合研究センター, 助教 (70604510)
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研究期間 (年度) |
2017 – 2022
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
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キーワード | palmitoylation / GPCR / b3-adrenergic receptor / ADRB3 / 翻訳後修飾 / パルミトイル化修飾 / 薬理学 / βアドレナリン受容体 / 遺伝子多型 |
研究成果の概要 |
ベータ3アドレナリン受容体が、過活動膀胱に及ぼす影響を解析し、蓄尿/排尿時における膀胱の弛緩/収縮におけるアドレナリンと一酸化窒素(NO)に注目した。NOは、パルミトイル化修飾酵素であるDHHCタンパク質、また、脱パルミトイル化酵素を不活性化し、受容体のパルミトイル化修飾の代謝回転レベルを低下させた。その結果、受容体の細胞質膜上での発現低下と、下流で産生されるcAMPの低下を引き起こした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によりヒトとマウスのベータ3アドレナリン受容体の機能的違いが、脂質翻訳後修飾であるパルミトイル化修飾によって引き起こされていることが明らかとなった。パルミトイル化修飾はヒトベータ3アドレナリン受容体の細胞質膜への発現を安定化させることで、細胞外からの応答性を増加している。この調節機構はマウスの受容体では見られず、疾患モデルを用いた研究では野生型マウスの使用は適していない。本研究ではヒトのベータ3アドレナリン受容体を発現するマウスの作製を行い、よりヒトの疾患に適した病態モデルマウスの作製を可能とすることを目指している。
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