研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
本研究の目的は、先進国最大の失明原因であるABCA4関連網膜症に対して、7か国約900症例のABCA4網膜症世界コホートを構築する事により、病的バリアントの世界分布、民族・地域間でのバリアントの頻度・病態の差異を調査する事である。参加施設は7か国13施設であり、本邦東京医療センター、米国6施設、仏国1施設、独国1施設、中国2施設、韓国1施設にて、同一の診断基準に基づく症例リクルートが行われた。本邦278例、英国328例、米国150例、韓国8例、中国42例、仏国61例、独国49例の合計916例の登録が完了し、各民族間で、病的バリンアントにおける有意差が同定され、各国で治療導入が進められている。
本研究で構築された900例を超えるABCA4関連網膜症コホートは遺伝性希少疾患として世界最大級のものとなった。民族内訳はヨーロッパ人375例、アジア人365例、アフリカ人30例、その他146例であった。また、各民族に対する高頻度病的バリアントが同定され、大陸・民族・地域単位での病態理解、詳細な遺伝子型表現型相関・関連が構築された。本研究において、大陸・民族・地域単位での病態理解が進んだ事で、同疾患の治療導入が文字通り世界規模で推進された。今後は、さらなる症例集積を継続する事で、バリアントの世界分布・起源解析が可能となり、失明原因としての同疾患の人類規模での発症メカニズムの解明が期待される。
すべて 2019 2018 2017 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (20件) (うち国際共著 12件、 査読あり 18件、 オープンアクセス 11件) 学会発表 (31件) (うち国際学会 22件、 招待講演 12件) 図書 (1件) 備考 (3件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
American Journal of Ophthalmology Case Reports
巻: 13 ページ: 110-115
10.1016/j.ajoc.2018.12.019
Ophthalmic Surg Lasers Imaging Retina.
巻: 50(2) 号: 2 ページ: 76-85
10.3928/23258160-20190129-03
Translational Vision Science & Technology
巻: 8 号: 2 ページ: 1-1
10.1167/tvst.8.2.1
Japanese Journal of Ophthalmology
巻: 63 号: 2 ページ: 172-180
10.1007/s10384-018-00649-0
Human Genome Variation
巻: 6 号: 1 ページ: 3-3
10.1038/s41439-018-0034-6
Journal of Ophthalmology
巻: 2019 ページ: 1-7
10.1155/2019/1691064
Ophthalmology
巻: - 号: 10 ページ: 1432-1444
10.1016/j.ophtha.2019.04.032
巻: 125(5) 号: 5 ページ: 735-746
10.1016/j.ophtha.2017.11.020
JAMA Ophthalmology
巻: 136 号: 8 ページ: 920-920
10.1001/jamaophthalmol.2018.2198
Eye
巻: 32 号: 9 ページ: 1542-1543
10.1038/s41433-018-0106-3
Investigative Opthalmology & Visual Science
巻: 59 号: 8 ページ: 3330-3330
10.1167/iovs.18-23873
眼科
巻: 60(4) ページ: 309-321
日本眼科学会雑誌
巻: 122(3) ページ: 251-251
巻: 122(4) ページ: 330-331
Documenta Ophthalmologica
巻: 136 号: 3 ページ: 191-197
10.1007/s10633-018-9644-z
American Journal of Ophthalmology
巻: 196 ページ: 181-196
10.1016/j.ajo.2018.08.044
British Journal of Ophthalmology
巻: 103 号: 3 ページ: 404-409
10.1136/bjophthalmol-2018-312153
Retinal Cases & Brief Reports
巻: - 号: 2 ページ: 1-1
10.1097/icb.0000000000000758
Advances in Vision Research, Volume II.
巻: 2 ページ: 279-296
巻: 103 号: 3 ページ: 390-397
10.1136/bjophthalmol-2018-312064
http://www.fujinamik.com/progect
https://niso.kankakuki.go.jp/stgkarte/