研究課題/領域番号 |
16KK0201
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
片山 敬章 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (40343214)
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研究期間 (年度) |
2017 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
13,390千円 (直接経費: 10,300千円、間接経費: 3,090千円)
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キーワード | 運動 / 血管運動神経活動 / 筋交感神経活動 / 呼吸筋 / 心肺圧受容器反射 / 動的運動 / 循環調節 |
研究成果の概要 |
呼吸筋活動による運動時の循環調節.自転車エルゴメータを用いて,40%,60%,80%の強度で運動を実施した.呼吸筋活動を軽減させるproportional assist ventilator(PAV)を用い,血圧調節に関係する血管運動神経活動を記録した.60%および80%強度では,PAVによる血管運動神経活動の低下が認められた. 心肺圧受容器反射による運動時の循環調節.ハンドグリップ運動後の阻血により筋代謝受容器反射を賦活させ,自転車運動を実施し血管運動神経活動への影響を観察した.心肺圧受容器反射を介した血管運動神経活動調節は,高強度の筋代謝受容器反射により減弱することが示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
呼吸筋活動による運動時の循環調節.運動時の血圧調節に関係する血管運動神経活動に呼吸筋活動が影響していることが示された.この新しい知見は呼吸機能が低下している高齢者や呼吸循環器疾患患者において認められる動的運動時の過度の血圧上昇に,呼吸筋由来の代謝受容器反射が関係していることが推測される. 心肺圧受容器反射による運動時の循環調節.これまで解明されていなかった,運動時の筋ポンプ作用による心肺圧受容器反射を介した血管神経活動調節および筋代謝受容器反射との相互関係が明らかとなった.この結果は,運動時の循環調節メカニズムに新しい知見をもたらすものである.
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