研究課題/領域番号 |
16KK0209
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
歯科医用工学・再生歯学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
柴田 陽 昭和大学, 歯学部, 教授 (30327936)
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研究期間 (年度) |
2017 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
14,950千円 (直接経費: 11,500千円、間接経費: 3,450千円)
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キーワード | チタン-ジルコニウム合金 / インプラント / バイオメカニクス / チタン‐ジルコニウム合金 / ナノインデンテーション / 有限要素法 / 老化 / 適応的リモデリング |
研究成果の概要 |
チタンインプラントと周囲骨の界面バイオメカニクスは,再生骨質の向上と表面の微細構造化によって向上できると考えられている.これは多孔質化・粗造化されたチタン表面への新生骨の侵入により界面がハイブリッド化され,せん断応力の分散化がチタン‐生体界面での応力遮断効果を抑制するためである.放電陽極酸化処理ではチタンの微細構造をマイクロスケールでコントロールすることが可能となった.放電陽極酸化による表面微細構造は母材のチタンから傾斜的であり,物理的強度の観点から有利である.マイクロスケールで改質された表面は,再生骨組織との接触面積の増大から優れた界面バイオメカニクス・応力遮断効果の抑制が期待できる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国はすでに超高齢社会に突入しており,歯科医療においても老化に伴う顎骨の変化に対応したインプラントの開発が急務である.本研究の長期的ビジョンは,申請者を中心に海外共同研究を行い,我が国を拠点としたバイオメカニクス研究の国際的連携を確立することである.その結果,健康・福祉に貢献できる新たな医療デバイスの持続的開発研究が可能になり,我が国がそのイニシアチブを握る一助になると考えている.特に大量の資源を必要せず,患者の生活の質に大きく貢献できるような付加価値の高い医療デバイスの開発は我が国の産業形態に適していると言える.
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