研究課題/領域番号 |
16KT0012
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
ネオ・ジェロントロジー
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
新村 健 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (70206332)
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研究分担者 |
永井 宏達 兵庫医療大学, リハビリテーション学部, 講師 (00633348)
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研究協力者 |
楠 博
長谷川 陽子
玉城 香代子
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研究期間 (年度) |
2016-07-19 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
18,460千円 (直接経費: 14,200千円、間接経費: 4,260千円)
2018年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2016年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | フレイル / サルコペニア / バイオマーカー / 食習慣 / 身体活動度 / 口腔機能 / QOL / 骨粗鬆症 / 生活習慣 / miRNA / 老化 / 社会医学 / 栄養学 / マイクロアレイ / 医療・福祉 |
研究成果の概要 |
我々は、兵庫県丹波圏域在住の自立した高齢者において、フレイルの発症要因やフレイルを構成する各要素のスペクトラム、生活習慣のフレイルに及ぼすインパクト、フレイルの診断に有用なバイオマーカーを明らかにすることを目的として、学際的な疫学研究を行った。これまでに本調査への参加者は合計914名となり、目標の1000名に近づいた。2017年度までに本調査研究に参加した840名のデータを用いて、(1)生活習慣(食習慣、身体活動度)とフレイルの関係、(2)口腔環境とフレイル・サルコペニアとの関係、(3)サルコペニアと血清シスタチンC/クレアチニン比の関係などの横断的な解析を行い、その成果を内外に報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
農村地域におけるフレイル・サルコペニアの罹患率がこれまでの都市郊外地域からの報告より低かったことは、研究対象の選択バイアスによる可能性は残るが、農村型ライフスタイルがフレイル・サルコペニア発症に対して抑制的に働く可能性を示唆した。横断的解析によることから、農村型ライフスタイルとフレイルとの因果関係は結論できないが、本研究の成果によって高齢者フレイル対策において、食生活や身体活動度に着目した介入が有用である可能性はより高まった。血清シスタチンC/クレアチニン比測定のような簡便な血液検査でサルコペニアのscreeningが可能になれば、フレイル診療は日常診療においてより身近なものとなる。
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