研究課題/領域番号 |
16KT0082
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
グローバル・スタディーズ
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
吉田 邦彦 北海道大学, 法学研究科, 教授 (00143347)
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研究分担者 |
遠藤 乾 北海道大学, 公共政策学連携研究部, 教授 (00281775)
辻 康夫 北海道大学, 法学研究科, 教授 (20197685)
丸山 博 室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 名誉教授 (70281871)
ゲーマン・ジェフリー ジョセフ 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 教授 (80646406)
井上 勝生 北海道大学, 文学研究院, 名誉教授 (90044726)
上村 英明 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 教授 (90350511)
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研究期間 (年度) |
2016-07-19 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
18,460千円 (直接経費: 14,200千円、間接経費: 4,260千円)
2019年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2016年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | 先住民族 / 補償 / 土地所有権 / 遺骨返還 / 環境的不正義 / 移民・難民 / グローバル正義 / 多文化主義 / 歴史的不正義 / 移民法 / 市民権(公民権) / 越境問題 / 過去の不正義 / 国際人権法 / 市民権 / 移民問題 / 移民 / (歴史的)不正義 |
研究成果の概要 |
過去の不正義補償の事例・理論研究を深化させ、アイヌ民族その他世界各地の先住民族問題の比較法考察を行った(所有問題、環境的不正義、同化主義克服、多文化主義的教育・言語・文化遺産保護など)。その結果、わが国のアイヌ法政策が、「世界標準」からは遅れたもので、未だ課題が多いことを明らかにした。 他方で、冷戦期終焉後国際的民族紛争は多極化し、広範な移民・難民問題を生起させ、移民法学的には、《各国の統治権・市民権(公民権)に即した社会保障などの再分配政策と、グローバルな国際人権法上のボーダーレスの人権保護政策との緊張関係》が高まり、ポスト・ウェストファリア、脱植民地主義時代の越境問題の規制の方途を探った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
過去の不正義に関する補償問題の民事法学的検討は、社会的重要性、国際的関心の強さにもかかわらず、わが国の状況は不十分で、本研究ではとくに先住民族の問題に即して行った。事態の深刻さにもかかわらず、世界の関心度は強く、国際的学術交流は多大であった。 他方で、移民問題においてもわが国は後進国であり、労働法など民事法との関わりは密接であるのに、出入国管理の行政官僚のノウハウ的な位置づけにとどまり、学術分析はなされていない。本研究では、研究が潤沢なアメリカ移民法学にも教えられて、移民法学の理論的ディレンマとして、日本の状況を照射し、この貧しい状況は、補償法学の不充分さとも密接であることを明らかにした。
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