研究課題/領域番号 |
16KT0089
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
グローバル・スタディーズ
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
三野 和雄 同志社大学, 経済学部, 教授 (00116675)
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研究分担者 |
川浦 昭彦 同志社大学, 政策学部, 教授 (10271610)
田辺 明生 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (30262215)
伊多波 良雄 同志社大学, 経済学部, 教授 (60151453)
八木 匡 同志社大学, 経済学部, 教授 (60200474)
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研究協力者 |
迫田 さやか
滝田 香葉子
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研究期間 (年度) |
2016-07-19 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2018年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2017年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2016年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | 経済成長 / 文化的基盤 / 多様性 / 創造性 / 産業構造 / 所得分配 / 幸福度 / 社会構造 / 産業構造の変化 / 金融市場の発展 / 貿易構造 / 構造変化 / インド経済 |
研究成果の概要 |
最近のインド経済は成長が著しいが、そのパターンは日本や韓国などの高度成長を経験した国や、同じ人口大国の中国の成長パターンともかなり異なっている。本研究は、文化的基盤の違いが国際間の成長パターンの差をもたらす要因であるという仮説に基づき、インドを対象に文化的基盤と経済成長の関係を分析した。異なる専門分野を持つ研究者が協力し、理論・計量分析、アンケート調査、およびインドにおけるフィールド調査を併用し、学際的なアプローチで研究を進めた結果、経済成長と経済構造の変化の関係、および所得分分配と幸福度の関係について、既存研究では必ずしも明らかではなかったいくつか重要な研究結果を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の高度経済成長は、日本の高い教育水準と文化的一様性に支えられた優れた財の大量生産によってもたらされた。しかし均一性の強みを生かした経済成長の時代が(少なくとも先進国の間では)終わったことは、この30年間の日本経済の低迷が示している。本研究は日本とは対照的に非常な多様性を持つインド経済を研究対象にして、文化的な基盤の違いが経済成長のパターンにどのような影響を与えるかについて。学際的なアプローチを用いて多面的に検討をした。その結果、文化的な多様性が持つ利点と問題点を明らかにすることができた。この研究結果は、経済成長の新たな戦略を模索している日本経済にとっても、有益な示唆に富んでいる。
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