研究課題/領域番号 |
16KT0114
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
複雑系疾病論
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
関谷 高史 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 免疫応答修飾研究室長 (80519207)
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研究期間 (年度) |
2016-07-19 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2018年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2017年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2016年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | 免疫学 / 制御性T細胞 / 生体イメージング / CD4T細胞 / in vivoレポーター / 自己免疫疾患 / T細胞 / レポーターシステム / 免疫寛容 / アレルギー・ぜんそく |
研究成果の概要 |
誤った免疫応答を防ぎ、抗原の種類に応じた正しい免疫応答を作動させるうえで重要な役割を担うのが、ヘルパーT細胞(Th)と、制御性T細胞(Treg)である。分化初期段階のThやTregの研究は遅れていたと言えるが、その主な理由の一つとして、分化初期段階にあるThやTregをin vivoで検出できる強力なシステムが確立されていないことが考えられた。そこで本研究は、分化段階のThやTregをin vivoで低侵襲的にモニターでき、かつ生細胞として単離・解析できる新規レポーターシステムを構築し、ヒト多発性硬化症マウスモデルEAEの発症過程における免疫応答の活性化を捉えることに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
分化初期段階のThやTregの研究は遅れていたと言えるが、本研究により、分化初期段階にあるThやTregをin vitro, in vivoの両方で検出できる強力な実験システムを構築することに成功した。このレポーターマウスは将来的に多くの研究組織にdistributeされ、様々な疾患を対象に解析されることで、炎症性疾患のみならず、多くの疾患の発症機構の解明、ひいては新規治療法の開発に寄与されると期待される。さらに本研究は、ヒト多発性硬化症マウスモデルEAEの解析により、既知の免疫応答のみならず、腸管や口腔など、解析の進んでいない部位からの免疫応答を検出しており、今後の研究展開に期待が持たれる。
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