研究課題/領域番号 |
16KT0118
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
ネオ・ジェロントロジー
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
東郷 史治 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 准教授 (90455486)
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研究分担者 |
小松 泰喜 日本大学, スポーツ科学部, 教授 (80436451)
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研究協力者 |
朴 眩泰
吉崎 貴大
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研究期間 (年度) |
2016-07-19 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 高齢者 / 睡眠 / 体内時計 / 認知機能 / 抑うつ |
研究成果の概要 |
高齢者を対象に、睡眠時間、睡眠時間帯を含む睡眠習慣と抑うつ症状、認知機能との関連について検討した。平日の睡眠時間と抑うつ症状/単語記憶課題の成績の関係、平日/休日の睡眠時間帯の中央時刻と抑うつ症状/単語記憶課題の成績の関係について、二次関数で回帰分析を実施したところ、それぞれ有意な(p < 0.05)関係が認められるとともに、抑うつ症状が最低となる睡眠時間や睡眠時間帯、記憶課題の成績が最大となる睡眠時間や睡眠時間帯が存在する可能性が示唆された。これらのことから、抑うつや認知機能低下の予防・改善に最適な高齢期での睡眠時間、睡眠時間帯が存在する可能性があると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国では平均寿命が長くなるとともに、高齢者の体力は増加傾向にある。従って、生活機能の維持・回復だけでなく、疾病の予防を目指した高齢期での対策の構築が新たな課題となる。心身の疾患の予防や改善には、身体活動や運動、栄養、睡眠が効果的と考えられているが、現在、心身の疾患の一次予防や改善を目的とした高齢期での睡眠の指針については明確なものがまだない。これに対し、本研究の結果は、抑うつや認知機能低下の予防・改善に最適な高齢期での睡眠時間、睡眠時間帯が存在する可能性があることを示唆するものであり、高齢者での脳と心の健康の保持増進のための睡眠の指針づくりに寄与しうる点で意義があると考えられる。
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