研究課題/領域番号 |
16KT0122
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
ネオ・ジェロントロジー
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
小正 裕佳子 獨協医科大学, 医学部, 特任講師 (60733269)
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研究分担者 |
木村 真三 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (50321849)
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研究期間 (年度) |
2016-07-19 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 原発事故 / 高齢者 / 原子力災害 / 終の住処 / 尊厳 |
研究成果の概要 |
本研究では、2011年3月11日現在福島県内に居住していた人を対象とした質的調査分析により、原発事故後に住まいや人生計画の変更を余儀なくされた後の「気持ち」に着目し、今後に向けて人生を再構築していく上で必要な条件について探索した。 居住場所として以前の場所に戻るという選択だけでなく、その人自身の人生において重要な役割を占めていた、家族や知人との関係性が確保されること、医療や買い物などインフラが以前と同程度に確保されること、農業や山の恵みなどに与えた放射線の問題が解決されることなど、その人自身の生活において重要な役割を占めていたものに対応した要素が必要であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
原子力災害後の地域住民は、避難を含め生活のあり方について大きな決断を迫られる。避難指示区域の再編等、時間の経過により状況が変化していく中で、一人ひとりがどのように現状を捉えているかに向き合う調査は、世界各地域での原子力災害やその他の公害問題発生時の長期対応における重要な手がかりとなることが期待される。個人の気持ちに密着した視点での調査を今後も継続することを目指す。
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