研究課題/領域番号 |
16KT0137
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
連携探索型数理科学
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
岩本 真裕子 島根大学, 学術研究院理工学系, 講師 (80738641)
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研究分担者 |
池田 譲 琉球大学, 理学部, 教授 (30342744)
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研究期間 (年度) |
2016-07-19 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | パターン / コミュニケーション / 行動実験 / 頭足類 / 体表パターン / 数理モデル |
研究成果の概要 |
イカ類は、瞬時に体表パターンを変化させることができることが知られているが、その高い記憶・学習能力および発達した視覚系から、体表パターンは同種個体間でのコミュニケーションに利用されていると考えられてきた。本研究は行動学と数学の協同により、イカ類がコミュニケーション時に体表に表出させる動的で多彩な体表パターンの言語的意味について理解することを目的とした。トラフコウイカやコブシメを用いて社会的場面を設定し、その動作と体表パターンの変化について観察を行い、動作と体表パターンの出現頻度のデータからその特徴を考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動物が発するパターンの言語的な意味の解読に関する研究は、霊長類や鳥類などの鳴き声で行われている。学習・記憶能力が高く視覚系が発達したイカ類も体表パターンを用いて意思や感情を示し個体間コミュニケーションを行なっていると示唆されてきたが、観察者の主観にとどまっており、その謎解きには革新的なブレークスルーが必要であった。本研究は近年確立された安定したイカ類の飼育法を基盤に、数理科学的アプローチを加えて研究を行おうという新たな試みである。まだ研究は初期段階ではあるが、社会的場面の設定を提案して行動実験を行い、その行動と体表パターンについて考察し、より詳細な数理的研究を行うことが可能となった。
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