研究課題/領域番号 |
16KT0145
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
食料循環研究
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
竹本 大吾 名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (30456587)
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研究協力者 |
寺内 良平 公益財団法人岩手生物工学研究センター, 生命科学研究部, 研究部長 (50236981)
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研究期間 (年度) |
2016-07-19 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 共生糸状菌 / エンドファイト / ライグラス / 植物共生糸状菌 / 擬似有性生殖 / 植物共生性糸状菌 |
研究成果の概要 |
イネ科牧草に共生する糸状菌であるEpichloe属エンドファイトは、植物を病害虫から守る様々な生理活性物質を生産する。例えば、害虫に対して忌避作用を示す物質としてペラミン、ロリンなどがあり、これらを生産するエンドファイト菌株が、牧草の害虫防除に広く用いられている。一方で、多くのエンドファイトは家畜毒性を示す物質を生産するため、利用できる菌株は毒性物質を生産しない菌株に限られている。そこで本研究では、古くから様々な糸状菌で見いだされるものの、自然界においての重要性が明らかではなかった疑似有性生殖を用いて、複数のエンドファイトから、多機能な新規エンドファイト菌株を育種するための方法の確立を行う。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Epichloeエンドファイトを農業においてより有効に活用するために、耐虫性、耐病性活性が強く、かつ家畜への毒性物質を産生しない多機能な菌株が求められている。本研究では、細胞融合を介した擬似有性生殖によって、異なる系統あるいは種のエンドファイト親株から新たなエンドファイト菌株が出現することを明らかとした。また、人工的な擬似有性生殖によって多機能なエンドファイト菌株を作成できる方法を確立した。本研究の成果は、農業現場で活用できる有用形質を併せ持つエンドファイト菌株の作出に大きく貢献できると考えられる。
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