研究課題/領域番号 |
16KT0156
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
紛争研究
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研究機関 | 北九州市立大学 |
研究代表者 |
竹川 大介 北九州市立大学, 文学部, 教授 (10285455)
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研究期間 (年度) |
2016-07-19 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 紛争解決 / 人類学 / 普遍的道徳基盤 / 心の理論 / 共同体ガバナンス / ソロモン諸島 / 修復的正義 / イルカ漁 / 捕鯨 / 葛藤解決 / 環境問題 / 捕鯨問題 / 文化人類学 / オセアニア |
研究成果の概要 |
本研究では人類の普遍的道徳基盤である「互恵」「共感」というふたつの情動を手がかりに、ソロモン諸島の小さな共同体でおきた複数の葛藤の事例をあつかい、それぞれの情動が葛藤解決にどのように寄与しているかを分析している。 事例として取り上げた社会背景には、国際的な環境保護団体の活動が関与している。通時的な調査をおこなうことで、伝統社会と高度に産業化した社会の間に生じる軋轢を回避し、共同内での人間関係を修復していくのか、そのプロセスを明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人間社会の研究において、人類の生物学的特徴である「心の理論」に焦点を当て、人類学・社会学・法学・進化心理学の研究領域を縦断して、応報的正義と修復的正義の両方の視点から紛争解決の問題に取り組んだという点に、この研究成果の学術的な意義ある。 イルカ漁に関するトラブルは収束に向かい、関係の修復が進んだ一方で、新しい葛藤として、地球温暖化による海面上昇という事態が生じており、そうした問題に対する村人たちの対応についても調査をおなった。このように、さまざまなグローバルレベルの問題が、小さなコミュニティにおける個人間の相互行為によって解決を図られている事例が、フィールド研究の成果として示すことができた。
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