研究課題/領域番号 |
16KT0157
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
紛争研究
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
林 勇吾 立命館大学, 総合心理学部, 教授 (60437085)
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研究期間 (年度) |
2016-07-19 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 電子ネットワーク / 実験心理学 / バイアス / 感情 / 葛藤 / 紛争 / 問題解決 / インタフェース / 協同問題解決 / 集団 / 視点取得 / 認知的タスク分析 / 少数派 / エージェント / 信頼 / 集団感情 / 人工知能 / 認知科学 |
研究成果の概要 |
電子掲示板ネットワーク上では,不特定多数の相手との意見交換が即時的かつ容易に行えるようになってきた.本研究では,電子ネットワーク上の集団内の人間同士による葛藤の本質に迫るため,実証的なアプローチによる検討をいくつか行った.その中で代表的な成果としては,(1)集団内で作り出される「集団感情」に着目し,それが葛藤にどのように影響するのか(2)集団内の成員の関与の仕方やメンバーのダイナミックス,(3)葛藤が生じる会話場面での共通理解の構築方法に関する発話プロトコル分析に関するもである.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代における紛争や対立をもたらしている一つの要因として,電子情報通信技術をはじめとしたテクノロジーの発展がある.オンライン上では,人間が持つネガティブな感情が思考の範囲を狭めてしまうバイアスが増幅されやすくなることが心理学分野で明らかになっている.しかし,ネットワーク上でどのようなコミュニケーションを通じて感情が生起・伝達され,個人の思考や葛藤に影響しているのかを体系立てて検討した研究は多くない.これまで,この点を実証的に検討するための実験パラダイムを考案し,独自にインタフェースを構築して総合的に検討した研究は行われておらず,この点において本研究には学術的に意義があるといえる.
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