研究課題/領域番号 |
16KT0162
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
遷移状態制御
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
武田 洋平 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (60608785)
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研究期間 (年度) |
2016-07-19 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ハロゲン結合 / イミダゾリウム塩 / 遷移状態 / 有機触媒 / 協働触媒 / 計算科学 / 官能基選択的 / ルイス酸 / 計算化学 / Diels-Alder反応 / 官能基選性 / 不斉認識 |
研究成果の概要 |
本研究では,「ハロゲン結合形成」を基質認識・活性化の駆動力とする有機反応において未解明である遷移状態について計算化学的ならびに実験的手法を用いて明らかにし、新たな有機触媒反応を開発することを目的とした。本研究においては、ルイス酸性の高いポリフルオロ化された新規なハロゲン結合ドナーの創製に成功した。さらに、ハロゲン結合ドナー上の構造因子がハロゲン結合ドナーとしての特性にどのような影響を与えるかをDFT計算による評価をおこなった。ソフトなルイス酸としての特徴を活用して、チオアセタールの炭素ー硫黄結合の選択的切断を伴った置換反応を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
希薄溶液中におけるハロゲン結合は水素結合よりも弱いために、触媒分野において基質活性化のための相互作用としては長い間見過ごされてきた。本研究で得られた成果であるハロゲン結合ドナーの構造と反応性に関する相関関係は、未解明であったハロゲン結合の遷移状態に関する情報を解明することにより、新たな有機触媒設計を可能にする点で、ものづくりにおいて欠かせない触媒化学の新展開を切り拓くことができ、学術界のみならず産業界にも大きな波及効果がある。
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