研究課題/領域番号 |
16KT0165
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
遷移状態制御
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研究機関 | 京都大学 (2018-2020) 琉球大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
東 雅大 京都大学, 工学研究科, 准教授 (20611479)
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研究期間 (年度) |
2016-07-19 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 光励起ダイナミクス / 銅錯体 / 分子シミュレーション / 励起状態 / 光物性 / 溶媒効果 / 比旋光度 / TCNQ / テルペノイド / 理論解析 / ビスジイミン銅(I)錯体 / 金(I)三量体錯体 / HBT / Au3錯体 / 分子動力学シミュレーション / 振動コヒーレンス / 金属錯体 / 反応制御 |
研究成果の概要 |
本研究では、我々が独自に開発してきた分子動力学シミュレーションと量子化学計算を効率的に結びつける計算手法を応用し、ビスジイミン銅(I)錯体の光励起ダイナミクスの分子論的機構を解析した。非断熱分子動力学シミュレーションの結果から、周囲の溶媒分子が光励起ダイナミクスに大きな影響を与えることが分かった。また、ポテンシャルエネルギー面の解析から、一重項高励起状態は速やかに一重項励起状態に緩和することが示唆された。さらに、金(I)三量体錯体やHBT、TCNQなど様々な物質の光物性の理論解析も行い、特に溶媒が光物性に与える影響を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、特に環境の効果に着目し、周囲の溶媒が光励起ダイナミクスや吸収スペクトルなどの光物性に大きな影響を与えることを理論計算により明らかにした。これまで光物性の解析に置いて環境の効果はあまり着目されておらず、その重要性を示したことは学術的に大きな意義があったと考えられる。今後、本研究で得られた成果が、光エネルギーの有効利用の手がかりとなり、光触媒や太陽電池などの分子設計の指針となることも期待される。
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