研究課題/領域番号 |
16KT0169
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
構成的システム生物学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
柏木 明子 弘前大学, 農学生命科学部, 准教授 (40362652)
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研究期間 (年度) |
2016-07-19 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 大腸菌 / RNAバクテリオファージ / 共生 / 共存 / バクテリオファージQβ / RNAバクテリオファージQβ / 寄生 / RNA バクテリオファージQβ / バクテリオファージ |
研究成果の概要 |
共生関係等の生物間相互作用はどのような場合にどのように生じ安定な状態へ発展するのだろうか。上の問いへの答えは現存の生物をそれらが経験したことがない未知の相互作用の状態に置き、どう変化するのかという過程を解析する中から抽出可能だと考えられる。特に、未知の相互作用の状態に置かれた生物が増殖可能となるように系を構築する段階は元とは異なる新たな遺伝子間や種間等の相互作用が現れる時であると考えられる。そこで、本申請では、大腸菌と大腸菌に感染する溶菌性RNAファージQβを用い、大腸菌の増殖にQβもしくはそのRNAゲノムが不可欠となるようにデザインに取り組んだ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、国内外では、自然界で観察される共生関係がいかに安定に維持されているのか、ということに対する研究は多くなされている。一方、本研究は、そのような関係がいかに創出され得るのか、また、それらが安定に発展し得るのか、という創出原理を明らかにしようとしている点で他の研究とは大きく異なる。本研究成果は、寄生関係にある大腸菌と溶菌ファージによる共存系を実験室内で合成生物学の手法で構築した。本システムを長期間継代することにより、生物間相互作用の創生やそれが持続発展するしくみが明らかになることは、現存する生物解析から得られることとは違う視点で、生物の自然法則に知見を与えることに貢献するものである。
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