研究課題/領域番号 |
16KT0171
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
構成的システム生物学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤島 和人 京都大学, 高等研究院, 特定助教 (20525852)
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研究期間 (年度) |
2016-07-19 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 小脳 / プルキンエ細胞 / 樹状突起 / スペクトリン / 神経回路形成 / 微小管 / 樹状突起形成 / 小脳回路 / 神経発生 |
研究成果の概要 |
本研究は、ニューロンのもつ自律的な神経回路形成メカニズムに着目し、小脳プルキンエ細胞樹状突起が顆粒細胞軸索に対して直交方向に進展することで秩序だった回路を形成する仕組みの解明を目指した。本研究を行った結果、スペクトリンbeta III分子が樹状突起で整然とした配列を形成し、それが微小管の動きの制限に重要な役割を果たすことが明らかになった。この分子を欠損するとフィロポディア運動が活発化し、樹状突起方向性制御が乱れることが明らかになり、自律的な神経回路メカニズムの一端が解明された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により明らかになった知見は、軸索と樹状突起が協調して小脳神経回路形成を行う仕組みの一端を明らかにするものである。軸索と樹状突起が幾何学的に相互作用し、適切な回路を形成するというものでその仕組みはほとんど明らかにされていなかった。本研究で得られた結果は、哺乳類神経回路形成メカニズムを理解するうえで新たな考え方を提供する。また本研究で着目したSpectrin beta III は神経疾患の原因因子として知られており、今後の展開は疾患の発症メカニズムの理解に役立つ可能性がある。
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