研究課題
基盤研究(C)
血管を新しく増生する血管新生では、内皮細胞が相互作用を繰り返しながら集団となって運動し、枝分かれ構造をもつ複雑なかたちを作っていく。しかし、そのしくみは十分にわかっていない。本研究では、血管新生を試験管内で再現しながら理解するための、マウス個体からの内皮細胞、壁細胞単離培養法、細胞間相互作用を解析する細胞接着培養法、試験管内血管新生モデル、および得られた4次元動態の定量解析並びに血管新生の数理モデルを新たに開発した。
血管新生に限らず、我々生物の組織や器官は、細胞が寄り集まることで作られている。その際には、細胞同士が様々な相互作用を通して集団として移動する集団細胞運動が非常に重要である。本研究で確立した、血管新生の新たな解析システムは、血管新生における集団細胞運動の理解を進めることにとどまらず、生物一般で見られる集団細胞運動の理解やそれを解析するための基盤技術として幅広く科学界に貢献することが期待される。また、血管新生の理解を深めることは、すなわち、血管新生が関与する病気の理解やそれを標的とした治療法の開発等、医療技術の発展にも大きく貢献する。
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Angiogenesis
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http://kumamoto-ircms-nishiyama.jp/