研究課題/領域番号 |
16KT0190
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
複雑系疾病論
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
上羽 瑠美 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (10597131)
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研究分担者 |
前田 恵理子 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (00401084)
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研究期間 (年度) |
2016-07-19 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 嚥下障害 / 食品テクスチャー / 高解像度内圧計 / 嚥下CT / バーチャルリアリティー / 多列面検出器型CT |
研究成果の概要 |
本研究では,①食品科学的観点から検証し,食品のテクスチャー特性に影響する多くの因子を確認した.各ゲル化剤の特徴を理解した上で,臨床使用する必要があることを示した.②高解像度咽頭食道内圧計(HRM)を用いて,新たな臨床所見を発見した.特に神経筋疾患での咽頭圧変化や食道入口部動態の機序解明に有用であった.誤嚥防止手術の術式選択においてHRMでの評価が重要であることを示した.③嚥下CTで,320列面検出器CTでの連続撮影画像を専用のソフトウェアで再構成することで,四次元嚥下動態を画像化し,嚥下時の詳細な構造解析を行なった.さらに,嚥下CTデータをバーチャルリアリティーで表示させるシステムを開発した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、増粘多糖類が様々な特性を示すことを実証した。つまり、嚥下診療に関わる従事者は,患者の嚥下機能に応じた栄養指導や嚥下指導を行う際,ゲル化剤やとろみ調整食品などの増粘多糖類の性質を把握したうえで行うべきである.さらに嚥下内視鏡検査や嚥下造影検査といった一般的な嚥下機能検査だけでなく、高解像度内圧検査や嚥下CTなどの新規検査を導入することで、これまで病態把握が難しかった疾患や病態を把握しやすくなり、さらにバーチャルリアリティーを導入することで、嚥下動態の立体的な把握が可能となるなど有用性を示した.
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