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「アドバンシング物理」を用いた高大連携による新しい高校物理コースの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17011045
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 人文・社会系
研究機関京都教育大学

研究代表者

村田 隆紀  京都教育大学, 名誉教授 (10027675)

研究分担者 宮永 健史  和歌山大学, 教育学部, 教授 (60031796)
藤田 利光  和歌山大学, 教育学部, 教授 (20031809)
谷口 和成  京都教育大学, 教育学部, 講師 (90319377)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
2006年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
2005年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
キーワードアドバンシング物理 / 高大連携 / カリキュラム研究 / 公開授業 / 新しい高校物理コース / 物質科学
研究概要

イギリスの新しいAレベル物理コース「アドバンシング物理」を日本の高校と大学の物理教育の中で活かすために,複数の高校と大学をつなぐ新しい高大連携を構築し,継続的な研究会活動を行う中で,公開授業を核とした実践的な研究を行ってきた。本年度は,これまでに行った4回の公開講座の成果や特徴的な単元についての検討結果が研究会会員の個別の授業に与えた影響について,研究会内外に明らかにすることを目的として,平成18年7月に「公開ミニシンポジウム-アドバンシング物理に学んだ授業実践-」を開催した。シンポジウムには,北海道,東京都を含む他府県より物理教育関係者36名の参加者があった。はじめに,8高校,2大学の物理教員による個別の実践報告を行い,続いて,質疑応答を含む全体討論を行った。そこでは,探究実験の具体的なノウハウに関する質問から,現在のカリキュラムに関する議論まで,幅広い活発な意見が出た。また,終了後に行った参加者に対するアンケート調査の結果,今後の本研究会の活動に期待することとして,「すぐに使える実験書の発行」や「教員対象のワークショップの開催」など,本研究成果の現場へのより積極的な還元を求める要望が多いことがわかった。
ミニシンポジウムの結果,本研究成果が多くの会員の学校において,部分的ながらも様々な形で授業に組み込まれていることがわかった。中でもセンサーを用いた電流回路学習の単元は,複数の学校で実践されており,実践におけるノウハウや生徒の反応等の情報が蓄積されていた。そこで,現行の高校物理カリキュラムに対応した同単元の授業プランを試作し,パイロット校にて実践を行った。実践後の生徒の自己評価の結果では,9割以上の生徒が興味関心を示し,理解度については約半数の生徒が肯定的な回答をしたが,実際の理解度は生徒が自己評価するほどには高くなかった。これは,生徒の興味関心の高まりが,理解度を過剰評価させたと考えることもできるが,詳細についてはまだまだ検討の余地がある。今後,実践校を増やし,実践と検討を繰り返しつつ,授業展開を確定していく必要がある。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007 2006 2005

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 日本とイギリスの高校物理教育の比較-放射線学習を例に-2007

    • 著者名/発表者名
      山崎敏昭
    • 雑誌名

      近畿の物理教育 13(掲載予定)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 高校物理実験の実態を探る-2006年大学新入生調査からの分析-2007

    • 著者名/発表者名
      山崎敏昭
    • 雑誌名

      物理教育 55-1

      ページ: 33-33

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 科学的リテラシーを目指す英国の義務教育の改革2006

    • 著者名/発表者名
      笠 潤平
    • 雑誌名

      物理教育 54-1

      ページ: 19-19

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 科学的リテラシーを目指す英国の義務教育の改革2006

    • 著者名/発表者名
      笠潤平
    • 雑誌名

      物理教育 54-1

      ページ: 19-19

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 高校物理教育において「モデリング」を教える2005

    • 著者名/発表者名
      笠潤平
    • 雑誌名

      物理教育 53-4

      ページ: 369-369

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] アドバンシング物理「センサープロジェクト」の実践報告2005

    • 著者名/発表者名
      萬處展正
    • 雑誌名

      物理教育 53-4

      ページ: 377-377

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2018-03-28  

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