研究課題/領域番号 |
17012026
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | (財)癌研究会 |
研究代表者 |
芝 清隆 財団法人癌研究会, 癌研究所・蛋白創製研究部, 部長 (40196415)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
47,900千円 (直接経費: 47,900千円)
2007年度: 15,700千円 (直接経費: 15,700千円)
2006年度: 15,700千円 (直接経費: 15,700千円)
2005年度: 16,500千円 (直接経費: 16,500千円)
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キーワード | 人工タンパク質 / モチーフ / アポトーシス / 信号伝達 / 進化 / 進化分子工学 / 合成生物学 / 構造論的 / 構成論的 |
研究概要 |
「モチーフ・プログラミング」、すなわち、機能性モチーフを組み合わせ的に重合させ、新しい多機能性人工タンパク質を創製する技術開発に取り組んだ。機能性モチーフの組み合わせ的な重合にはMolCraft法と呼ぶ独自の技術を利用した。人工タンパク質は、がん生物学の研究ツール、がんの治療、がんの診断と幅広い分野でがん研究に関わる事が出来る。ここでは特に、発がん過程に深く関わった信号伝達系に焦点を絞り、アポトーシス経路に遍在するBHI〜BH4モチーフの組み合わせ的重合から、アポトーシス経路をモジュレートする活性をもった人工タンパク質を創製した。また、タンパク質製剤を念頭に置いた、BHモチーフと細胞移入モチーフをプログラムした人工タンパク質も作製しており、その細胞指向性を調べた。また、他の信号伝達系としてインテグリン信号伝達系複合体のメンバーであるp130Casがもつ内部のSrkリン酸化モチーフに注目し、このモチーフ群を2種の代表的モチーフに分類し、この2種のモチーフをいろいろな数と順番でもつp130Cas部分人工タンパク質化した改変体を作製し、その細胞内での活性を調べた。その結果、BHI〜BH4モチーフの組み合わせ的重合からアポトーシス経路を正負に制御する人工制御因子が高頻度に生成すること、BHモチーフと細胞移入モチーフをプログラムした人工タンパク質が、癌細胞パネルに対して明確な細胞選択性をもつこと、p130Casのリン酸かモチーフをモデル化した単純改変体でも、p130Cas欠損細胞株の細胞走化性を維持することが明らかとなった。モチーフ・プログラミングによる人工タンパク質創製から、高効率に機能性人工タンパク質が創製できることがわかった。
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