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DNA損傷修復遺伝子異常とアポトーシス制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 17013015
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関茨城大学

研究代表者

田内 広  茨城大学, 理学部, 教授 (70216597)

研究期間 (年度) 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2005年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
キーワード高発がん性遺伝病 / アポトーシス / DNA損傷修復 / 発がん抑制 / 遺伝的安定性
研究概要

発がんの引き金となる遺伝的不安定性の発生機構を探るために、高発がんリスクと放射線高感受性を呈する遺伝病、ナイミーヘン症候群(NBS)の原因遺伝子NBS1に着目し、我々がニワトリ細胞で見いだしたNBS1がp53とは独立にアポトーシスを制御するという新たな事象のメカニズムを解明してNBS1がどのようにして発がん抑制に関与しているのかを明らかにすることを目的として研究を行っている。NBS患者細胞由来細胞および患者細胞にNBS1を導入した相補細胞を用いて放射線によって誘発されるアポトーシスを解析した結果、NBS1患者細胞ではDNA損傷で起きるアポトーシスが著しく抑制され、その抑制の程度はATM機能欠損である毛細血管拡張性運動失調症(AT)細胞よりも強かったことから、ヒト細胞においてNBS1がATM-p53経路とは異なる経路を通じたDNA損傷誘発アポトーシスに関与していることが示唆された。次に、このp53-independentなアポトーシス経路解明の糸口をつかむため、NBS患者細胞およびNBS1相補細胞においてDNA二重鎖切断応答に関連したアポトーシス誘導シグナルタンパクのDNA損傷に対する応答についてウエスタンブロットおよび免疫染色を用いて解析した。その結果、DNA二重鎖切断に応答したアポトーシス誘導シグナルの初期過程のみならず、アポトーシス発動の終盤においてもNBS1が何らかの制御をかけていることを示唆するデータが得られ、発がん抑制におけるNBS1の多機能性を解明する足がかりが得られた。今後この成果をもとにより詳細な解析をおこなう予定である。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Monoallelic BUB1B mutations and detective mitotic-spindle checkpoint in seven families with premature chromatid separation (PCS) syndrome.2006

    • 著者名/発表者名
      Matsuura, S.他
    • 雑誌名

      American Journal of Medical Genetics 140

      ページ: 358-367

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Repair activity of base and nucleotide excision repair enzymes for guanine lesions induced by nitrosative stress.2005

    • 著者名/発表者名
      Nakano, T.他
    • 雑誌名

      Nucleic Acids Research 33

      ページ: 2181-2191

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2018-03-28  

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