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トランスクリプトームの撹乱と発がん

研究課題

研究課題/領域番号 17013020
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関千葉大学

研究代表者

田村 隆明  千葉大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (30112692)

研究期間 (年度) 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード発がん / 遺伝子発現 / 転写制御因子 / TBP / TLP / TRF2 / TAp63 / 肺癌
研究概要

TLPの遺伝子発現量と癌との関連性を検討した結果、肺癌、胃癌、子宮癌において、癌部においてTLP発現量が低下するという現象が見られた。癌におけるTLP発現量の変動を、肺癌のうちでも特に非小細胞肺癌に注目して、その臨床的パラメーターとTLPの関連性について検討した。この結果、分化度と病期について、癌が進行して悪性になるほどTLPの発現レベルが低下するという相関性が示された。肺癌患者の予後とTLP発現レベルの相関を解析したところ、TLPが低い患者は延命期間が短いという傾向が見られた。種々の遺伝子発現レベルが肺癌試料においてTLPの低下と相関するかどうかの検討を行なった結果、DNA修復因子として知られるPCNA, MSH2,UBC13のレベルの癌での低下の変動パターンが、TLPのそれと相関するという現象が見出された。さらにp53ファミリーの一つであるp63のアイソフォームの一つであるTAp63に関しても相関が見られた。HeLa細胞にTLPを強制発現し、そこで起る遺伝子発現の変化を検討した結果、TAp63と、TAp63の下流遺伝子でアポトーシスの実行に働くPUMA遺伝子の上昇が見られ、TAp63がTLPの下流にある事が示唆された。ヒトTAp63遺伝子の制御領域を単離し、ジーンレポーター解析で転写活性化に及ぼすTLPの機能を検討した結果、TAp63のプロモーター活性がTLP量に依存して上昇するという現象が見られた。以上の事柄から、TAp63はTLP標的遺伝子の一つである事が明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Evaluation of the performance of two carbodiimide-based cyanine dyes for detecting changes in mRNA expression with DNA microarrays2005

    • 著者名/発表者名
      N.Kimura, T.Tamura, M.Murakami
    • 雑誌名

      Biotechniques 38

      ページ: 797-806

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2018-03-28  

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