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発ガンとAKTキナーゼ活性化の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 17014003
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関北海道大学

研究代表者

野口 昌幸  北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授 (40359477)

研究期間 (年度) 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
2005年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
キーワード遺伝子 / 生体分子 / 酵素
研究概要

セリンスレオニンキナーゼAKTの活性化は発ガンの重要な原因となっている。AKTは様々な分子に結合しその活性を制御する。我々はprotooncogene TCL1がAKTの活性化を制御する「AKT活性補助因子であることを報告した。AKT活性化補助因子TCL1の生理的な発現は免疫系細胞などの発生の初期の分化段階に限定している。今回このTCL1の転写調節領域にあるAKTの細胞内基質であるsteroid受容体性転写調節因子Nur77結合配列TCL1-NBREに注目し、AKT活性のNegative Feed Back制御機構の解明を進めた。
1.ヒトゲノムからPCR法によりTCL1の転写調節領域1をクローニングし、TCL1の5'promoter上にAKT基質であるNur77の認識部位(NBRE CCAAGGTCA)が存在することを明らかにした。
2.EMSA法によりNur77が特異的にTCL1-NBRE配列に結合することを確認した。
3.Luciferase AssayによりTCL1-NBREがTCL1の転写活性を制御していることを明らかにした。
4.CHIP法(Chromatin Immunoprecipitation法)によりPC12細胞においてsteroid受容体であるNur77がTCL1-NBREと特異的に結合することを示した。
これらの研究によりAKTの活性化補助因子TCL1の発現がAKTの活性化とNur77のリン酸化を介したnegative feed back機構により転写レベルで制御されて生体のホメオスターシスを制御していることを明らかにした。この研究によりNur77の初めての分子標的を明らかにし、このnegative feed back制御機構の破綻は神経、免疫系の癌の発症における重要性が示唆される(manuscript submitted 2006)。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2018-03-28  

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